2009年08月21日

外来生物法違反で逮捕者!

以下のようなニュースがありました

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブラックバス運んだ疑い 42歳男「彼女に見せようと」2009年8月20日

 特定外来生物のブラックバスの一種、オオクチバスを釣って生きたまま運んだとして、奈良県警吉野署は19日、大阪市生野区の電気工事士の男(42)を外来生物法違反(運搬の禁止)容疑で現行犯逮捕したと発表した。ブラックバスは生態系を壊す恐れがあるとして、運搬や飼育が禁止されている。県警によると、同容疑での逮捕は珍しく、男は「釣ったバスを彼女に見せようと思った」と供述しているという。

 吉野署によると、男は19日午前11時10分ごろ、同県下北山村の池原ダムで、釣ったオオクチバス2匹(体長53センチ、同54センチ)をクーラーボックスに入れて車に運搬した疑いが持たれている。

 バス釣り愛好家の間では、池原ダムは人気スポットとして知られている。男は6月ごろ、ダムそばの禁漁区域で釣りをし、署員から注意を受けていた。この署員が19日、同じ禁漁区域で釣りをしている男を見かけ、職務質問をして発覚したという。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ついに、逮捕者が出たか!という感じです。

外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)というのは、どのようなものかというと、以下のような目的が定められています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(目的)
第一条  この法律は、特定外来生物の飼養、栽培、保管又は運搬(以下「飼養等」という。)、輸入その他の取扱いを規制するとともに、国等による特定外来生物の防除等の措置を講ずることにより、特定外来生物による生態系等に係る被害を防止し、もって生物の多様性の確保、人の生命及び身体の保護並びに農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資することを目的とする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「飼養、栽培、保管又は運搬」について、様々な規制があるということです。

で、実際には、以下の規定があります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(飼養等の禁止)
第四条  特定外来生物は、飼養等をしてはならない
−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「飼養等」=「飼養、栽培、保管又は運搬」ですから、
今回の男は「運搬」をしていたということで、逮捕されたわけです。

釣りをする方は、気をつけてくださいね。
「知らなかった」では済まされない話ですので。

この男は、違法であることを知っていたようですが・・・

ちなみに、今回のケースの罰則は、
「一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」
となっています(同法33条)。

ニックネーム 福本健一 at 08:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月15日

動物由来の感染症

時事ネタです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
愛猫家ご注意、人にうつる感染症 ジフテリアそっくり
2009年8月13日17時4分

 猫から人にうつり呼吸困難を引き起こす新しい病気にかかる人がここ数年、相次いでいる。世界初の患者を報告した英国では死者も出ている。日本では届け出義務はなく、医師や獣医師でさえほとんど知らない。厚生労働省は潜在患者は多いとみて、先月22日に都道府県などに注意を呼びかける文書を出した。

 今年1月、東京に住む50代の女性が、食事ができないほどのどが痛く、血の混じった鼻水が止まらなくなり、東京医科歯科大病院耳鼻科を受診した。診察すると、のどと鼻の奥に黄白色の塊がべっとりとこびりついていた。

 この塊から、コリネバクテリウム・ウルセランスという細菌が見つかった。感染症法で2類感染症に指定されているジフテリアと同じ毒素を作る菌で、風邪症状に始まり、重症になると呼吸困難に陥り、死ぬこともある。

 大学から連絡を受けた国立感染症研究所が調査し、この女性の家にしばしば立ち寄る5匹の野良猫のうち、2匹の鼻水から遺伝子タイプが同じ菌を見つけた。

 英保健当局の統計によると、英国での感染者は86〜07年の間に死者2人を含む56人。仏、伊、米などでも報告例がある。日本では01年に千葉県で初報告があり、これまで計6人いる。1人は重症で集中治療室に入院したが、他は比較的軽症で、死者はいない。全員50代で、3人は猫を多数飼っていたり野良猫と接したりしていた。

 ウルセランス菌は、抗菌薬が効く。1月に発病した東京の女性も4月にはすっかり治った。発病猫の鼻水やくしゃみのしぶきから感染する。人から人へ感染した報告はない。猫だけではない。大阪府公衆衛生研究所の調査では、犬から検出された例もある。猫や犬は屋外で感染すると考えられているが、詳しいことは分かっていない。

 感染研細菌2部の高橋元秀室長は「飼っている猫や犬が風邪のような症状を起こしたら、すぐ獣医師に診てもらいましょう」と助言する。(編集委員・中村通子)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−

恐いですね。

道端で猫を見かけたりすると、すぐにかまいたくなってしまう方は要注意ですね。

ニックネーム 福本健一 at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月08日

クーズアップ現代2

来年の改正に向けての構成になっていましたね。

問題提起は2つ。

1.悪徳ブリーダーを排除するための動物取扱業の規制強化

2.殺処分を減らすための方策

1については、パピーミル(puppy mill・子犬工場)の問題も取り上げられてました。

2については、「飼い主教育」をして、処分数を10分の1に減らしたという熊本県の事例が取り上げられていました。

こう見てきますと、本当に問題は山積だな・・・という実態が浮き彫りになった感じです。

動物愛護法だけで、どれだけカバーできるのか?
そういう懸念があります。

改正まであと一年。
時間は限られています。
ニックネーム 福本健一 at 07:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

クーズアップ現代

先日、NHKのクーズアップ現代という番組の記者から
いろいろと質問を受けました。

それが、本日5日(水)に放送になります。
http://www.nhk.or.jp/gendai/

いろいろと興味深い内容だと思います。

お時間ある方、ご覧下さい。
ニックネーム 福本健一 at 07:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

文言の問題

現行法には、前述したほかにも、「できる限り」とか、文言で曖昧なものがあります。

それから、強行規定でないものも多数あります。

「必要な措置をとるべきことを勧告することができる。 」
とか、
「その勧告に係る措置をとるべきことを命ずることができる。」
など。

「しなければならない」ではないのですね。

それから「努めなければならない。」というのも多い。
いわゆる努力規定というやつです。

これなどは、何をもって「努め」ているとするのか?

何か問題が起きたとき、
努力しているとなら、いくらでも言えますし、
その基準が明らかでないので、非常に曖昧です。

この法律に基づいて、各自治体が条例を作ったりするわけですが、
その裁量にまかせっきり・・・

それが現状なのです。

ニックネーム 福本健一 at 21:04| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

現行法の問題点2

文言の問題があります。

要は、「あいまいな」文言が多いということですね。

例えば、第二条は以下のような規定です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(基本原則)
第二条  動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−

この「みだりに」とはどういう意味なんでしょうか?
何をもって「みだりに」とするのかというのが全然明確ではありません。

おそらくは「理由なく」という意味で、
例えば「食べるため」とか、「実験に使うため(これはこれで賛否があります)」などということを想定しているのではないかと考えます。

これを、「みだりに」という文言を取り、
「何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめてはならない」とし、
これに対して例外規定を作るというのが、現実的ではないかと考える次第です。

ニックネーム 福本健一 at 11:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

現行法の問題点

このブログでは、「動物愛護法」いう、ざっくりとした括りで話をしていますが、正式名称は、「動物の愛護及び管理に関する法律」です。

ですから、一般的には「動物愛護管理法」という場合も多いと思います。

まず、基本的な問題として、
「動物の愛護」と「動物の管理」を分けて考えるべきであるというのが、私の考えです。

この法律の第一条には、「目的」が掲げられています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(目的)
第一条  この法律は、動物の虐待の防止、動物の適正な取扱いその他動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資するとともに、動物の管理に関する事項を定めて動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害を防止することを目的とする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「動物の愛護」というのが頭にある人は、
「動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害を防止すること」という文言に、違和感を覚えるのではないでしょうか?

逆でしょって!

つまり、「人による動物の生命、身体に対する侵害を防止すること」なんじゃないかって。

しかし、実際は、「動物の管理」についてもこの法律の中で定められています。具体的には、動物取扱業の登録や、特定動物(いわゆる危険動物)の飼養に関する届出などですね。

この法律の中では、「愛護」と「管理」という、いわば相反する内容が一緒くたになっています。

本来は、「動物愛護法」と「動物管理法」という二本立てで考えるべきなのです。これは、次回の改正で、明確に分けるというのは、難しいかもしれません。

ニックネーム 福本健一 at 09:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月11日

第3回動物愛護管理法を見直す会

昨日、永田町の議員会館で行われ、参加してきました。

動物愛護支援の会を主催するマルコ・ブルーノさんが、
欧米の動物愛護を引き合いに出し、我が国の法律の問題点を指摘してくださいました。

今回は、具体的な法改正に向けて、
現行の法律の文言を検証するということで、
かなり内容の濃い会合になったように思います。

今後、法改正について、論じていこうと思います。
ニックネーム 福本健一 at 08:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月02日

動物愛護管理法を見直す会のHP

来年の動物愛護管理法の改正に合わせて、
今年4月に「見直す会」が発足し、
不肖ワタクシが「顧問」になったという お話しをしました。

そちらの会のHPが完成しました。

基本は、No love, No earth Project という中の一つの活動という位置付けですね。

なお、運営事務局メンバーということで、
掲載されています。

頑張らねば・・・と思う次第です。

ニックネーム 福本健一 at 05:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

特定動物から除外!

前回、カミツキガメの話をしました。

このカメさん、特定外来生物と特定(危険)動物の両方だ!と言いました。

そんな中、たまたま昨日、危険動物の許可申請の問い合わせがあり、
東京都のサイトを見ていたら、なんと!

カミツキガメが、特定動物の指定から、除外されていました。

動物愛護相談センター 特定動物の飼養・保管について

そのほか、「タイワンザル」 「カニクイザル」 「アカゲザル」 「タイワンハブ」 も指定から外れました。

結局、二重に許可を出すことが合理的でないということなのでしょうね。
東京都は、その手間を、環境省に委ねたとのことのようです。

他の道府県はどうなんでしょう?
要確認ですね。

ニックネーム 福本健一 at 20:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする